【SF】“あのシーン、あのバトル”を一挙振り返り!2015シーズン総集編(2)

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©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 今年も激闘が繰り広げられた全日本選手権スーパーフォーミュラ。2015シーズンは石浦宏明が初のチャンピオンを獲得した2015シーズンを複数回に分けて、総集編として振り返っていく。第2弾となる今回は、石浦宏明vs中嶋一貴のチャンピオンをかけた神経戦が繰り広げられた中盤戦だ。

2015スーパーフォーミュラ総集編(1)

【第4戦:ツインリンクもてぎ、第5戦:オートポリス】
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<石浦vs一貴、チャンピオンをかけた頂上バトル>
 シーズンも中盤戦に突入すると、いよいよチャンピオン争いに向けてのドライバーが絞り込まれていく。ここで一進一退の攻防を繰り広げたのが、石浦宏明と中嶋一貴の2人だ。

 第4戦もてぎでは石浦がポールポジション。逆に一貴はミスがあり後方に沈んでしまう。スタートではポジションのアドバンテージから石浦がトップを死守するが、ロケットスタートを決めた一貴が一気に2番手へ。前半は石浦が異次元の速さをみせ逃げを打つが、後半では逆に一貴が追い上げを見せる。両者各ラップで0.001秒を削り合う超ハイレベルなバトルに会場に詰めかけたファンも固唾を呑んで見守った。結局、石浦が逃げ切り今季2勝目。シリーズランキングトップを死守した。

 しかし、2位にはライバルの一貴。わずか2ポイントのアドバンテージに留まり、表彰式でも「こうして表彰台のメンバーもいつも一緒なので、まだまだ(チャンピオン獲得に向け)気が抜けないです」と慎重になるほどだった。

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 続く第5戦オートポリス。ポールポジションは2戦連続で石浦。フロントローに小林可夢偉が並び、一貴は2列目の3番手。スタートではやはり可夢偉、一貴のダッシュがよく石浦を両サイドから捉えると3台並んで1コーナーへ。ここでホールショットを奪った一貴がレースを支配していく。一旦は3番手に落ちた石浦だったが、粘り強く走り続け中盤に可夢偉を逆転。前戦もてぎとは全く逆の立場で先行する一貴にプレッシャーをかけていく。ここでも0.001秒単位での一進一退の攻防が繰り広げられたが、2人とも全く動じることなくそのままチェッカー。一貴が今季初優勝を勝ち取った。

 この第5戦終了時点で石浦が41ポイントで首位をキープ。追いかける一貴はWECのクラッシュの影響で第2戦岡山を欠場したものの、それ以外は毎戦表彰台を獲得。34ポイントでランク2位。2015年のチャンピオン争いは2人に絞られ始めていった。

【第6戦スポーツランドSUGO】
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<ロッテラーが復活、得意のドライバーズサーキットで今季2勝目>
 シリーズ第6戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。ドライバーの技量も結果に大きく左右されるコースで、アンドレ・ロッテラーが本領を発揮する。開幕戦で勝利を挙げて以降、第2戦岡山では予選Q2敗退。第3、4戦でも表彰台を逃し、第5戦オートポリスではフライングを犯してしまうなど、彼らしくないパッとしないレースが続いていた。しかし、前週に兼務しているWECの日本ラウンドが富士スピードウェイで行われたこともあり、そのままレース前の1週間は日本に滞在。多忙を極めるロッテラーにとっては、コンディションを調整する良い機会になったのかもしれない。

 予選でライバルを圧倒しポールポジションを奪うと決勝でも強さを発揮。スタートこそ僚友の一貴にホールショットを奪われたが、中盤に入るところでトップを奪還。そのまま一気に後続を引き離しロッテラーらしい独走優勝で今季2勝目を挙げた。これで予選PPボーナスを含め11ポイントを獲得。トータル31ポイントに伸ばしジョアオ・パオロ・デ・オリベイラと同ポイントのランク3位で最終戦鈴鹿へ。わずかではあるがチャンピオン獲得の可能性を残した。また注目のランク首位争いは石浦が5位、一貴が4位で両者とも表彰台を逃した。

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<野尻智紀が今季2回目の表彰台、ホンダのエース争いに加わる>
 この第6戦SUGOで光る走りを見せたのが、野尻智紀(No.40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だ。序盤は5番手を走行するが、前を走る石浦宏明、山本尚貴らが早めにピットインを済ませる。そんな中、首位を快走するアンドレ・ロッテラーとともに後半までピットを引っ張る作戦で3番手まで浮上。終盤は燃費走行を強いられる山本と接近戦を繰り広げるが、最後まで攻略できず3位でチェッカー。それでも今季2度目の表彰台を獲得した。

 昨年のSUGOで優勝以降、特に今年は予選でもほぼ毎レースでQ3に進出。SFではホンダのエースである山本を脅かす存在になりつつある。今年はランキング7位だったが、来年はチャンピオン争いの1人として名乗り出る可能性もありそうだ。

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 こうしてシリーズ第6戦までが終了。最終戦でのチャンピオン争いは石浦宏明(45ポイント)、中嶋一貴(39ポイント)、アンドレ・ロッテラー(31ポイント)、JP・デ・オリベイラ(31ポイント)と、4人に絞られた。舞台は毎年最後に必ずドラマが起こる鈴鹿サーキットでの2レース。次回は、その最終戦を振り返っていこうと思う。

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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