【SF】2016第7戦鈴鹿:チャンピオン候補メンバー6人が集結…全員が口を揃えて「全力を尽くし、勝利を目指す」

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

2016年のスーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿。明日からのレースウィークを前に、チャンピオン獲得の可能性が高い上位6人が集まり、記者会見を行った。

今年は史上稀に見る大激戦となっており、現時点でチャンピオンの可能性を残しているのは、なんと12人。このうち、自力でチャンピオン獲得ができる上位6人が出席。明日からいよいよ始まる最終戦に向けて、全員が口を揃えて「チャンピオン獲得のためには勝つしかない」と語った。

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ランキング1位:関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/28ポイント
開幕戦鈴鹿ではデビュー戦ながら、いきなり予選3番手を獲得。その後結果に恵まれなかったが第3戦富士での3位、第4戦もてぎの初優勝で勢いに乗り、第6戦SUGOではセーフティカー導入で不運な結果になるかと思われたところを、他を圧倒する速さをみせ、唯一今季2勝目を勝ち取った。デビューイヤーで悲願の初チャンピオンへ。勝負の週末が始まる。

「最終戦はボーナスポイントがあって、いつもの優勝よりも最終戦の方がウェイトが大きいシステムなので、ここで1勝しないとなかなか(タイトル獲得は)難しいと思うので、2レースあるうちのどっちかは優勝したいと思います」

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国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)/23.5ポイント
開幕戦鈴鹿では2位表彰台を獲得。その後もコンスタントにポイントを稼ぎ、第5戦岡山Race2で見事公式戦で初優勝。前回のSUGOでは思わぬ苦戦を強いられたが、初タイトル獲得への可能性は非常に大きい。この千載一遇のチャンスをつかめるか、注目だ。

「今回のレースは最大で18点とれるので、全く気が抜けないし、明日も朝は雨が残りそうなので、どうなるか全然わからないですけど、しっかりとチームと話し合っていいレースができるように頑張りたいです」

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アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)/22ポイント
2011年のチャンピオンで、毎年タイトル争いに加わっているロッテラーだが、今季序盤は大苦戦。それでも第4戦もてぎでの2位表彰台を皮切りに着実にポイントを重ね、ランキング3位。逆転して2度目の王座獲得となるか。

「今シーズンは完璧なシーズンではなかったが、なぜか僕もトップ6に残っているという印象。みんなが浮き沈みが激しいシーズンだった。その中で素晴らしいファイナルを迎えたよ。ここ最近僕自身勝てていないので、今週末は勝ちたいと思っているし、チャンピオンを獲得できれば最高。全力を尽くしてがんばるよ」

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中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOMS’)/20ポイント
現役では唯一2度のチャンピオンを獲得している一貴。しかも、最終決戦の鈴鹿で大量得点を勝ち取って王座を手にした。今年はロッテラー同様に苦しいシーズンを送ったが、後半戦はトップ争いの常連になるほどまで復調。この勢いで、最終戦での逆転タイトルに期待がかかる。

「アンドレと全く同じなんですけど、僕自身も非常に難しいシーズン担ってしまっていますけど、(タイトルの)権利はあるということで、ここ最近の流れは良くなっていますし、自分のミスで落としたところもありました。何としてもここで取り返したいなと思いますし、取り返せれば自力でのチャンスもあるので、精一杯プッシュするだけです」

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石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)/19ポイント
昨年の王者である石浦。開幕戦の鈴鹿では優勝も可能なパフォーマンスを発揮しながらも不運でQ1のタイム抹消。その後も善戦するが運に恵まれないことが多く、ポイントも伸ばすことができなかった。しかし、逆転タイトルの可能性を残し、その可能性はシンプルに優勝すること。2015年王者らしい走りを見せられるか、目が離せない。

「僕も同じように開幕戦でタイムが抹消になってしまったり、優勝してもポイントが半分だったりとか、うまくずっといい流れではこれなかったですけど、同じようにチャンスはありますし、自力とはいえ、勝たないとチャンスがないので、そういう意味ではプレッシャーなく、いつも通りいきたいです。この間(第6戦SUGO)は結果がすごく悪かったので、一個一個チームと問題点を見つめ直して、ここにきたので、それがうまくいってくれたらチャンスもあるのかなと思うので、いいレースウィークにしたいなと思っています」

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ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
来シーズン、F1でのフル参戦が決まっているバンドーンも自力での逆転タイトルの可能性を残している。彼にとっては1年きりの挑戦となったスーパーフォーミュラでのラストラン。タイトル獲得という最高の形で締めくくられるか、最後の挑戦が始まる。

「みんなと同じだけど、今シーズンを振り返っても、アップとダウンが激しかった。ここにいる皆と同じだと思う。そんな中、最終戦で僕もここにいるなんて実はびっくりしている。チャンピオンを獲得するチャンスがあるのであれば、僕も頑張りたいし、2レースあるのでベストを尽くしたい」

この他にも可能性を残しているドライバーは多いが、おそらくこの6人の中の誰かがタイトルを獲得する可能性が高い。それは、果たして…誰なのか?絶対に見逃すことができない2日間がいよいよ開幕する。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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