【2015鈴鹿ファン感】永遠のライバル対決レース2、白熱したバトルを制し星野が念願のチャンピオンベルト獲得!

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 2015モータースポーツファン感謝デー。2日目を迎え大盛況となっている会場で、中嶋悟vs星野一義の第6回永遠のライバル対決いよいよ両雄対決の最終決戦が幕を開けた。

 前日のレース1では星野がレッドシグナルが消える前にスタートする作戦を敢行。雨の中追い上げていた中嶋もスピンするなど波乱の展開。結局、星野が先勝した。

 この2日目の対決が星野が勝てばチャンピオンベルト獲得だが、もし中嶋が勝って1勝1敗になったときはそのままサドンデス戦に突然し、完全に勝敗を決することになっている。

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 2年連続でチャンピオンベルトを奪われている星野は、今年何としてでも手にしたい様子で、大勢の「お願いだから勝たせてよ。あのベルトを東京に持って帰りたいんだよ。」と中嶋に懇願するシーンも。これには内心逆転を考えている中嶋も「まぁ状況に合わせます」と渋々コメントしていた。

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 そしていよいよ対決へ。今年はSRS-Fで生徒が実際に使っているFC106で完全イコールコンディションでの対決。昨日同様に軽快なトークとは裏腹にヘルメットをかぶると、「元祖日本一速い男」と「日本人初のF1フルドライバー」の表情に。

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 エンジンに火が入れられ、そのままスタートシグナルが点灯した。さすがに昨日のような大胆な作戦を使うことはないだろうと誰もが思っていたが、今度は2番手の中嶋がゆっくりと動き出し、同じように星野もわずかに前進。結局、2人共が「シグナルが消える前にスタートする」作戦を使い、東コース3周バトルが幕を開けた。

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 1コーナーを制したのは星野だったが、東ショートカットコーナーから最終コーナーのところミス。失速したところを中嶋が追い付き抜きにかかる。しかし何としても前に出したくない星野はインに幅寄せ。サイド・バイ・サイドのまま1コーナーへ進入。イン側をとっていた中嶋が一瞬前に出るが勢いあまりコースオフ。再び星野がトップを奪い返す。

 順位が変わらずファイナルラップに突入。すると中嶋率いるNAKAJIMARACINGのピットから「GOGO」のサインが出され、ペースアップを要求。なんとか星野のテールに食らいつくが、横に並ぶまでには至らずチェッカーフラッグ。見事、星野が2連勝を飾りチャンピオンベルトを手にすることになった。

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 ゴール直後、右手でガッツポーズをみせた星野。ゆっくりウイニングランを終えると、メインストレートでなんとドーナツターンを披露。喜びを爆発させた。逆に敗れた中嶋は納得がいかない様子で、2周目の幅寄せについて強引すぎると抗議。それまでは冷静だったが、いざ負けると悔しさを爆発。それでも最後は渋々チャンピオンベルトを手渡し、星野は満面の笑みを浮かべた。

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 すると中嶋が「また来年もやろう!」と提案。星野も「永遠のライバル対決だからな。やろう!」と、早速再戦が決まった模様。今年は波乱続きの展開だったライバル対決だったが、スタンドで観戦したファンは2人のガチンコ勝負に満足した様子。最後は健闘を讃える拍手をおくっていた。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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