【SF】2016第5戦岡山:Race2は国本雄資が前日のリベンジを果たし待望の初優勝!

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©T.Yoshita/KANSENZYUKU

2016年のスーパーフォーミュラ第5戦岡山。決勝Race2は国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が待望のシリーズ初優勝を果たした。

この日も午前に予選を行い、そのまま決勝を迎えるという慌ただしい1日。DOCOMO TEAM DANDELION RACING勢が上位を占める展開となったが、決勝を前に3番手を獲得したストフェル・バンドーンに対し3グリッド降格ペナルティが通達された。

実は、予選Q2で赤旗中断後、ピット出口に並んだ際にフロントブレーキの冷却ファンをチームが外し忘れてピットアウト。メカニックもすぐに気付きグリーンシグナル待ちのピットレーン上で回収し事なきをえたのだが、安全を確保した上でのピットアウトを怠ったとしてペナルティを受ける事になった。

スタートでは、僚友の野尻智紀がポールポジションからトップを死守。2番手に石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が続いた。今回は51周レースの中で1回のタイヤ交換義務がある。ヨコハマタイヤは持ちが良いためどのタイミングでピットストップを行うかに注目が集まったが、いきなり1周目から数台がピットイン。今回はランキング上位のメンバーが下位に沈んでいたため、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)や関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、山本尚貴(TEAM無限)などがピットイン。その中でも意外だったのは5番手の国本も1周目でのタイヤ交換を選んだ。

一方の上位陣は中盤まで引っ張っていく作戦。これで戦略が大きく二手に分かれたのだが、国本を始め最初にピットを済ませたメンバーの方がペースがよく1分17秒台で前方を追いかけた。

トップ争いでは野尻と石浦のバトルが白熱。岡山では無敵の強さを誇っている石浦はオーバーテイクシステムも使い積極的に仕掛けていくが、野尻も冷静な走りで隙を与えない走りが続いていく。

しかし後続とのペースの差も考え、21周終わりにピットイン。チームも7.8秒の作業時間で送り出すが、国本と一貴が逆転。実質の3番手に落ちてしまう。一方の石浦は前がクリアになったことで一気にペースを上げて逆転トップを目指した。ところが30周目にナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TeamLeMans)がモス・エスの手前でスピン。コース上にマシンを止めてしまったためセーフティカーが導入された。

本来ならもう少し走り続けたかった石浦だが、臨機応変にピットイン。タイヤ交換してコースに戻るが、国本、一貴が先行。さらに野尻も前に出るのだが、これは石浦がコースに復帰した後に抜いたという判定。SC中の追い越し行為に該当したためのちにドライブスルーペナルティを受ける事になってしまった。

レースが再開されると国本は初優勝を目指し、必死に逃げていくが2番手の一貴と3番手の石浦が追いかける展開。その中でも石浦のペースが一番よく一貴の背後に迫りオーバーテイクを仕掛けていく。ただOTSを全て使い果たしており、なかなか横に並ぶチャンスを作れなかった。

この2台が争っていた事もあり、最後は少しアドバンテージをもって走行した国本。そのままトップを守りきりトップチェッカー。2013年の富士スプリントカップでは優勝経験があったが、シリーズ戦では初優勝となった。2位には一貴が入り、昨日のミスを取り返す表彰台。3位には石浦がそのまま続いた。

©CircuitNow

国本は、前日のRace1では予選で惜しくもポールを逃し「残念」、決勝では一貴のペナルティで一番前からスタートしたにも関わらずバンドーンにトップを奪われ「残念」と、終始悔しい1日に終わってしまった。

しかし、今回は悔しさを晴らすような攻撃的な走りを披露。ミスもなく完璧なレース運びでパルクフェルメでもチームスタッフと笑顔で握手していたのが印象的だった。

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吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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