【JSB1000】2016最終戦鈴鹿:中須賀克行がRace1を優勝し、5年連続7度目のチャンピオン決定!

©︎KANSENZYUKU

鈴鹿サーキットで行われている全日本ロードレース選手権の最終戦「第48回MFJグランプリ」の決勝Race1が行われ、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝し、Race2を待たずにチャンピオンを決めた。

今回も最終戦は2レース制だが、そのうちのRace1は8周という超スプリントバトル。今回はレオン・ハスラム(TeamGREEN)も参戦し、さらなる激戦が予想された。

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ポールポジションからスタートした中須賀は好ダッシュをみせホールショット。そのまま後続を引き離すかと思われたが、2周目のデグナーカーブでハスラムがトップに浮上。いつもは中須賀が逃げてしまう展開だったが今回はハスラムとの白熱したトップ争い。わずか8周だったが、その中で何度もトップを入れ替えるほどのバトルを展開した。

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レース後半はハスラムがトップ。チームメイトの渡辺一樹も3番手に浮上し、カワサキ勢がワンツー体制を狙うが中須賀も最後までチャンスを探り続け7周目のシケインで再びトップ浮上。ファイナルラップも僅差の戦いとなったが、見事逃げ切りトップチェッカー。午後のRace2を待たずに5年連続、通算7回目のチャンピオンを獲得した。2位にハスラム。3位には渡辺が入った。

レース前は緊張して硬くなっていたという中須賀だが、チャンピオンが決まると喜びを爆発させ何度もガッツポーズ。チャンピオンフラッグとTシャツを受け取りウイニングランを行った。

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ただ、これまで圧倒的に強さを見せていた中須賀を最後まで苦しめたハスラムの走りもRace1でのハイライトとなり、20周で争われるRace2でも優勝候補の一角としてトップ争いに絡んできそう。またRace2ポールポジションの津田拓也(ヨシムラスズキシェルアドバンス)など、今週調子の良いライダーも多く、見どころの多いレースとなりそうだ。

■中須賀 克行選手
【5連覇を優勝で決めた今の気持ちは?】
スタートはすごく緊張していて固くなっていたんですがレオンに抜かれてからスイッチが入って、チャンピオンよりこのレースをなんとしても勝つという気持ちが強くなって猛烈にプッシュしました。レオンとは速いところ、遅い所がお互いに違うのでチャンスは一度きりだなと思い、そのチャンスを上手く活かせて最後はトップでゴール出来たので非常に嬉しいです。

【2位でもいいという気持ちはありましたか?】
全くなかった。世界レベルの選手が来てこうしてレベルの高いレースをすることによって全日本レースのレベルも高いというところを自分自身で証明したかったし、レオンといいバトルが出来たので全日本のライダーも世界で戦えるぞというのを証明できたのでよかった。久々のバトルだったので新鮮というか非常に興奮したし、自分もまだまだ行けるんだと再確認できて楽しかったです。

【史上初の5連勝について】
誰もが経験していない緊張感や周りの期待の中でのレースは非常にプレッシャーでもあるけど、それを力に変えてレースが出来ているのでライダーとしては幸せだと思います。

■レオン・ハスラム選手
【バトルは楽しかった?】
鈴鹿サーキットはとても大好きなサーキットだし8周のスプリントレースはとても楽しかったです。中須賀選手とのバトルも最高でいいレースが出来たと思います。

【全日本を走る事が決まったときの気持ち】
私にとって今シーズンはとても忙しい一年でした。BSB、SBKカタール(WC)、全日本と立て続けにレースがあり体的にはタフなレースとなりましたが世界レベルと全日本のレベルの高いレースと両方体験できて幸せです。

【第2レースはどう戦いますか】
第2レースも激しいバトルになると思いますが最終的には一位と二位が逆転して僕が優勝を頂くよ。

■渡辺 一樹選手
【第1レースを振り返って】
残念な結果でしたが、ただ表彰台に立てたのがよかった。予選では他の選手が一発のタイムがすごく速くて自分もアピールしたい気持ちもあったんですが何より決勝が一番大事と考えてウィーク通してバイクが仕上げていきました。周りは調子悪いのかな?と心配だったと思うんですが決勝にしっかり合わせる事ができて速さを証明出来たことは自分的には次のレースに向けてしっかりデータが取れたと思います。

【第2レースに向けて】
第一レースは2人のバトルを後ろから見てるだけの形になってしまったので、自分も世界レベルで戦えるところを証明するためにも第二レースはトップでゴール出来るように頑張りたいと思います。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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