【NEWS】Hondaが2013年モータースポーツ体制を発表、来季GT500に新車両投入を明言

2月8日(金)、東京・青山にあるホンダ本社ビル1Fで、2013年のモータースポーツ体制発表会が開催された。

 

14時00分からの体制発表会に先立ち、青山のホンダ本社前にはモータースポーツ参戦車両が展示され、お昼休みで外出していたOLやサラリーマンが足を止めて記念撮影を行うなど、活気に満ち溢れていた。その中に、(後ほどご紹介するが)今季から2台体制となるCR-Z GTの55号車が展示され、会場に集った報道陣からも注目を集めていた。

14時00分から本田技研工業の伊東社長も出席して発表会がスタート。この様子はUSTREAMでも生中継配信され、多くのファンが国内外レースのHonda参戦体制発表の瞬間を見守った。

【2輪】
 

まず2輪ではMotoGPに今年も継続してワークス参戦。チームの大黒柱に成長したダニ・ペドロサに加えMoto2王者のマルク・マルケスも新加入。さらにマシンのカラーリングも一新し、再びライダーズタイトル奪還を目指す。

【WTCC】
 

4輪では今年からWTCC(世界ツーリングカー選手権)に2台体制でフル参戦。ドライバーを努めるティアゴ・モンテイロ、ガブリエル・タルキーニが登場、今年はタイトル獲得を目指し一致団結してシーズンに挑む。

【SUPER GT】
 

そして、国内最高峰のSUPER GTはGT500は昨年同様に5チーム10名のドライバーが参戦。GT300は昨年途中から参戦を始めたCR-Z GTの2台体制を決定。さらにドライバー体制も一新された。

<Honda 2013 SUPER GT体制>
#8 オートバックス・レーシング・チーム・アグリ(GT500)
タイヤ:ブリヂストン
ドライバー:ラルフ・ファーマン/松浦孝亮
#17 KEIHIN REAL RACING(GT500)
タイヤ:ブリヂストン
ドライバー:金石年弘/塚越広大
#18ウイダー・モデューロ童夢レーシング(GT500)
タイヤ:ミシュラン
ドライバー:山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ
#32 EPSON NAKAJIMA RACING(GT500)
タイヤ:ダンロップ
ドライバー:道上龍/中嶋大祐
#100 チーム国光(GT500)
タイヤ:ブリヂストン
ドライバー:伊沢拓也/小暮卓史
#16 TEAM無限(GT300)
タイヤ:ブリヂストン
ドライバー:武藤英紀/中山友貴
#55 オートバックス・レーシング・チーム・アグリ(GT300)
タイヤ:ブリヂストン
ドライバー:高木真一/小林崇志

さらにレギュレーションが大幅に変更される来季のGT500。その参戦車両をこれまでのHSV−010から昨年からお披露目されている新NSXコンセプトをベースにした車両での参戦が決定したことも発表された。

【スーパーフォーミュラ】

今年から新たに名称が変わるスーパーフォーミュラはHP REAL RACINGが2台体制、TEAM無限もシーズンを通して2台体制となり、合計8台での参戦が決定。さらに昨年終盤にスポット参戦し、話題を集めた佐藤琢磨が今年もスポット参戦することが決定。いきなり開幕戦(鈴鹿2&4レース)にエントリーすることも明らかにされた。

<2013スーパーフォーミュラ Hondaチーム・ドライバー体制>
HP REAL RACING
#10 塚越広大
#11 中山友貴
TEAM無限
#15 佐藤琢磨(スポット参戦)
#15 小林崇志(スポット参戦)
#16 山本尚貴
NAKAJIMA RACING
#31 中嶋大祐
#32 小暮卓史
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
#40 伊沢拓也
#41 武藤英紀

【INDY】

今年もエンジンサプライヤーとして7チーム11台にエンジン供給を行うHonda。日本勢では今年も佐藤琢磨がAJフォイト・レーシングに移籍して参戦4年目を迎える。

この体制発表を迎え、報道陣の前で挨拶した伊東社長は「Hondaは今年も“夢”に向かって活動していきたいと思っています。その象徴として“世界で一番のもを作ろう!その技術力が我々にはあるんだ!”という信念を胸にモータースポーツに挑戦しています。今年も皆様の応援をよろしくお願いします。」とコメントした。

今年も、WTCCやMotoGPといった世界選手権に参戦する一方で、王座奪還に燃えるSUPER GT、スーパーフォーミュラなどの国内レースでの熱い走りから目が離せない。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


おすすめ記事

  1. 2019-5-12

    【2019F1日本GP】2019日本GP期間中のキャンプサイト予約受付が5月16日(木)9時からスタート

    5月19日(日)の観戦券販売開始に先立ち、レースウィーク中に利用できるキャンプサイトの予約受付が…
  2. 2019-2-23

    【2019F1日本GP】F1日本グランプリ 民間駐車場予約開始!

    2019年10月に開催されるF1日本グランプリの民間駐車場の予約が早くも始まった! 場所は、鈴鹿…

最近の記事

  1. SUPER GT Rd.2 富士スピードウェイ
    Rino Onodera 2024年シーズンのAUTOBACS SUPER GT Rd.2『…
  2. Rino Onodera 2024年 AUTOBACS SUPER GT Rd.1『OKAY…
  3. Rino Onodera いよいよ、2024年シーズンのSUPER GT開幕戦が4月13〜1…
  4. 画像:鈴鹿サーキット いよいよ2024年のF1日本グランプリ開催が近づいてきました。例年より…
  5. いよいよ開幕が近づいてきた2024年のF1日本グランプリ。観戦チケットをゲットした多くの方…

カテゴリー

アーカイブ

SPECIAL SITE

*

*

ページ上部へ戻る